2012年1月16日月曜日

1月講「三年付き合い」

[ はじめに ]

 桃栗三年柿八年とは「桃と栗は芽が出て実がなるまでに三年、柿は八年かかる」つまり、何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要であるという意味です。
 江戸の講では「お初お目見え」「八度の契り」「三年付き合い」等に代表されるように、知り合ってから真のお付き合いをするまでには時間をかけ、お互いに相手の本質を見極めていたと言います。
 何事もスピーディにこなす現代人の「お知り合い」文化は、一見無駄の無いスマートなものに見えるかもしれません。しかしその関係に誠意や信頼といった厚みは無く、時には詐欺や犯罪のきっかけとさえなっている事実を見過ごす事はできません。

 江戸の良さを見なおす会では、これらの理由から講における初対面同士の名刺交換を良しとはしておりません。大人同士のことなので、もちろん禁止はしておりません。しかし非常に無粋であるということを、改めてこの場でお話させて頂きます。
 氏名(氏(うじ)と名)の両方を名乗ったり、詳しい職業、住所、年齢、家族を初対面では紹介し合わずにいることで、相手の本質を見ぬく力を養って頂く。これもまた江戸しぐさの学びの一つであるとお察し頂けたところで、次のお話に参りましょう。

続きは1月講にて。

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