2010年6月21日月曜日

「ことば」

言ってはならぬ言葉

 例えば、なぐる、ける、殺すなど、精神的に匕首を持つ言葉やウソ・ホントのように、人を疑う言葉は口にしてはいけない言葉でした。また、「ごぞんじですか?」これは相手は自分よりも常に博識と考え、その人に向かって知ってますか?ときくのは、とんだ非常識という理由で禁句でした。知ってる?ときけたのは、稚児に対してだけでした。(中略)離婚や五月病の原因も、トゲトゲ言葉の乱用にあるようです。

江戸の良さを見なおす会 連載講座A[江戸町衆の世界]より抜粋




皆様思い当たる点があったご様子で、活発な発言がございました。

 「ウソ?ホント!」
・最近10回も連続して言われて閉口したという方がいらっしゃいました。言われた方の気分の悪さを実感しているので、芝講師のおっしゃることがとてもよくわかる、とも。
・「相槌と勘ちがいしているのでは?」とのご意見もあり、相手の意識次第で、受取り方が随分と変わるものなのだと実感いたしました。

 [ご存知ですか?]
・つい言ってしまうとおっしゃる方が多く、それでは何か良い言い換えはないかその場で考えて頂きました。
 「ご承知のこととは存じますが」や「すでにご存知でいらっしゃるでしょうが」と、相手を立てる気遣いを忘れないことが大切なのではという考えでまとまりました。

他にも、
 「いつも言葉で傷つけてしまっている気がする」と反省する方もいらっしゃいました。
 そういった「気付き」が非常に大切で、年をいくら重ねても、自分を磨き高める努力を惜しまない人はとても美しいなと、感動すら覚えました。

また、
 「意識しないでことばを発しているが、傷付けることはないと思う。」と、江戸しぐさをしっかりと身に付けた自信で、とても堂々としている方、
 「おもわず、対抗意識になっている自分を感じる。しかし営業などでは、押しの一手に
なってしまいマイナスになってしまうこともある」
等、皆さんしっかりと自己分析をしておられました。

最後に、
 ・最近の政治家の話合いが、聞いていて気分が悪い。
 ・現代では、内容はともかく、話がうまいものが勝ちのようだ。
という「ことば」の悪い見本についてのご意見も出ました。

非常に活発な意見交換があり、講としてかなり充実した回でございました。

2010年6月9日水曜日

講・第6回の予告

次回の講について少しお話させて頂きます。

「椋鳥の言葉は世の中をトゲトゲしくする」江戸ではそう言って忌み嫌いました。
椋鳥とは物の言い方を知らない「ぽっとで」という意味です。
 椋鳥は、人間より「金」や「物」を大事にする。その発想が「人間優先」の江戸っ子とは違う。だから受け入れられない。方言や訛を気にする前に考え方をかえよ!と言うのです。
「芝三光 江戸の良さを見なおす会 連載講座A[江戸町衆の世界]」より抜粋


気象庁速報によると、関東の今年の梅雨入りは6月8日頃だそうですが、明日から数日晴天が続くとも発表されている東京では、本格的な梅雨入りは来週からになりそうです。

また「日本の鉄道は世界的に類を見ない正確さで運行される」というのは世界共通の認識となっていますが、実際近頃の都内のダイヤの乱れはいかがなものでしょうか?
もちろん今でも世界的に見たら正確なのでしょうが、もっと正確だった頃を基準にしてみると「遅れる事が多いなぁ」と感じてしまうのです。

このように予報や予定に対する基準を、受取る側が少し変えると物事が窮屈でなくなる場合がございます。もちろん、情報・言葉を発する側がより正確であるよう努力する事は言うまでもありません。しかしながら、受取るの心の持ち様で両者の関係がまるく収まるということもまた事実です。

当日は、芝講師が色々な立ち場から「ことば」についてまとめた資料をご紹介し、それを我々の住む現代の社会で活用する方法を皆様と模索したいと考えております。

※次回の「講」は6月17日(木)18時からとなります。
お題は「ことば」です。 -詳細はこちら-
ご興味をお持ちになった方は、是非ご参加くださいませ。

「健やかでいる為に…」

 4月頃から徐々に増え、5月も中頃になると毎日の様に新聞やニュースで目に耳にするのが鬱や5月病に起因する犯罪、自殺者増加の話題です。とてもデリケートな問題ですので、講にて取り上げるべきかどうか正直とても迷いました。しかし年々増加する一方で、しかも善悪では片付けきれない、決して他人事ではないこの問題について、本日は皆様とじっくりお話合いをさせて頂きたいと存じます。

 内閣府の資料から現状を見ると…

 原因・動機別の自殺者数の推移は昭和53年から平成20年までずっと変わらずに健康問題がワースト1、次に経済・生活問題となっています。男性は45歳から64歳がここ10年間突出しており、家庭においても社会においても非常に重要な役割を担っているだろう年代の喪失は、家族はもちろん国家においてもその損失は甚大であると言えましょう。
 最初にお断りしておきますが本日の講において、鬱や5月病に対しての医学的な言及は素人として避けさせて頂きます。ただ病気というだけでなく、「気持ちの問題」が心と体の健やかさを冒しているのならば、それは芝講師のおっしゃる「江戸っ子」を見倣う事で、少しは緩和されるのではないでしょうか。

※次回の「講」は6月17日(木)15時からとなります。
お題は「ことば」です。 -詳細はこちら-
ご興味をお持ちになった方は、是非ご参加くださいませ。

「心構え」

 江戸の講は、すでに申し上げましたように講義の『講』ではありません。したがって、講師も『テダテのオサ』と呼びます。オサは長という意味です。
 ですから講師は今の先生よりも、むしろグループリーダーとかオーケストラのコンダクターに近い役目の人となりますね。
江戸の良さを見なおす会 1977年4月講の・抜粋1


 江戸の講の講師は、まさに講の指揮者か案内人です。先生を指揮者に、生徒を団員に置き換えてみると少し無理が出てきます。その違いが学校と講の違いでもあります。団員はそれぞれの楽器から選ばれたプロであり、指揮者はそのプロ達を生かして一つの作品を作ります。ですから講に参加なさる皆様には、お一人お一人が「人生のプロ」として参加なさって頂きたいのでございます。

※次回の「講」は5月20日(木)15時からとなります。
お題は「健やかでいる為に...」です。 -詳細はこちら-
ご興味をお持ちになった方は、是非ご参加くださいませ。